ヒートショックで毎日多くの命が失われている日本― 命を守る家づくりと「断熱性能」の本当の話 ―
こんにちは。姫路で高性能住宅を手がけている YSHOME 代表・八木信次 です。
冬本番を迎えると、家づくりのご相談の中で必ず話題になるのが「寒さ」と「断熱性能」です。
・暖房をつけているのに足元が寒い ・廊下や脱衣室に行くとゾクッとする ・冬のお風呂がつらい
こうしたお悩みは、多くのご家庭で当たり前のように起きています。 しかし、この“寒さ”は単なる不快感では済まされない、命に関わる問題でもあるのです。

日本ではヒートショックで年間約19,000人が亡くなっています
あまり知られていませんが、日本では ヒートショックが原因で毎年約19,000人 が亡くなっています。 これは交通事故による死亡者数の 5倍以上。
特に 12月〜4月 に集中しており、この期間だけで換算すると 1日あたり数百人規模 になります。 そして、その多くは 自宅の中 で起きています。
「家は安全な場所」 そう思われがちですが、実は日本の住宅は、命のリスクを抱えた環境になっているケースが少なくありません。
住宅内の「温度差」が命を奪う
ヒートショックとは、急激な温度差によって血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす現象 です。
多くの住宅では、
- 暖かいリビング
- 冷え切った廊下・脱衣室
- 冬の深夜のトイレや浴室
といった大きな温度差が日常的に発生しています。
WHO(世界保健機関)は、健康を守るための最低室温として
- 18℃以上
- 高齢者や体の弱い方は 22℃程度 を推奨しています。
しかし日本の住宅では、冬の廊下や脱衣室が 10℃以下 になることも珍しくありません。 この「家の中の温度差」こそが、ヒートショックの最大の原因です。
災害時にも断熱性能が命を守る
近年発生した 能登半島地震や青森県の地震 では、真冬に大規模停電が起こりました。
暖房が使えない冬の停電は、単なる不便ではなく 生死に直結する非常事態 です。
一方で、断熱性能の高い住宅にお住まいの方からは、
- 暖房が止まっても室温が急激に下がらなかった
- 重ね着だけでしのげた
- カセットコンロの火だけで家全体がほんのり暖かかった
といった声が多く聞かれました。
高断熱住宅は、外気の影響を受けにくく、停電時でも室温を保つ力 があります。 断熱性能は、災害時の“保険”ではなく、命をつなぐ性能 なのです。
夏は「家庭内熱中症」から命を守る
断熱の重要性は、冬だけの話ではありません。 近年深刻化しているのが 夏の家庭内熱中症 です。
断熱性能が低い住宅では、
- 外の暑さがそのまま室内に入り込む
- エアコンが効きにくい
- 夜になっても家の中が熱を放出し続ける
といった状態になりやすく、家そのものが 熱をため込む箱 になってしまいます。
特に高齢者や小さなお子さんは体温調節が苦手なため、リスクが高まります。
冬はヒートショック、夏は熱中症。 断熱性能が低い家は、一年中リスクと隣り合わせなのです。
断熱不足が引き起こす家そのもののトラブル
断熱性能の低さは、健康だけでなく 家の寿命 にも影響します。
- 室温が安定せず、冷暖房費がかさむ
- 窓や壁内に結露が発生しやすくなる
- 構造材が傷み、家の耐久性が低下する
- カビが発生し、アレルギーの原因になる
断熱は目に見えない部分ですが、 快適性・健康・耐久性・家計 すべてに関わる重要な性能です。
断熱性能は「後から簡単にやり直せない」
エアコンや給湯器、キッチン設備は、将来交換できます。 しかし 断熱性能は簡単に交換できません。
- 壁の中
- 床下
- 天井裏
- 窓の性能
これらは建築時にしか十分な対策ができず、後から改善しようとすると大規模な工事が必要になります。
だからこそ、 家づくりの最初の段階で、しっかり考えるべき性能 なのです。
断熱は「快適さのオプション」ではなく、 健康・安全・災害対策・家計を支える“命の性能” です。

これからの家づくりに必要なのは「命を守る住宅性能」
日本は、
- 夏は猛暑
- 冬は厳寒
- 地震や災害が多い
という非常に厳しい環境の国です。
だからこそ、
- 冬に温度差の少ない家
- 夏に熱中症の心配を減らす家
- 災害時でも極端に寒くならない・暑くならない家
これらを実現する 断熱性能 が、これからの家づくりの前提条件になります。
住宅性能は目に見えません。 しかし、暮らしの質・家族の健康・そして命 を左右する最重要ポイントです。
家は一度建てたら、何十年も住み続けるもの。 最初の選択が、将来の安心を大きく左右します。
YSHOMEでは、性能を根拠で語り、家族の命を守る家づくりを大切にしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 また明日、お会いしましょう。

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