震度6強の揺れに耐える家とは?ー今、必要な「本当の耐震性」をわかりやすく解説ー
震度6強の地震から考える“これからの家づくり”
こんにちは。
先日、青森県では大きな地震が発生しました。
被害に遭われた皆さまの安全と、一日も早い復旧を心よりお祈りいたします。
このようなニュースに触れるたびに感じるのは、
私たちの暮らしは地震と共にあるということです。
日本各地には活断層があり、
大きな地震はどの地域でも起こりうる可能性があります。
だからこそ家づくりでは、
起きた「そのあと」を守る仕組みが欠かせません。
建築基準法は
「倒壊しにくい最低基準」ですが、震度6強〜7の地震で
建物が無傷であることまでは保証していません。
命は守れても、
家が大きなダメージを受けて住めなくなる可能性があります。
一度の地震だけで終わるとは限らない時代。
「倒れなければよい」ではなく、地震のあとも、その家で暮らし続けられるか?
ここが、これからの家づくりでとても重要になります。

熊本地震が教えてくれた“連続地震”の現実
2016年の熊本地震では、
震度7クラスの揺れが2回連続で発生しました。
1回目の揺れでダメージを受け、
2回目で被害がさらに深刻化した住宅も少なくありません。
そのなかで注目されたのが、
耐震等級3の住宅は倒壊しなかった
という事実です。
- 倒壊しない
- 大破しない
- 地震後も住み続けられる
この「住み続けられる」という点は、生活に大きく影響します。
避難生活は、家財の損失や環境の変化など、
家族に大きな負担をもたらします。
本当の耐震性とは、
大地震のあとも、その家で暮らしを続けられることだと言えます。

地震に強い家は「耐震等級3 × 許容応力度計算」
地震後も安心して暮らせる家を実現するには、
耐震等級3を、許容応力度計算で確保することが必要です。
● なぜ耐震等級3が必要?
耐震等級3は、建築基準法(等級1)の1.5倍の強さ。
消防署や警察署と同じレベルです。
● 許容応力度計算とは?
家は一棟ごとに形が違います。
吹き抜け、窓の大きさ、間取りのバランス…
これらは耐震性に大きく関わります。
そのため、
図面ごとに構造計算を行うことで
「本当に強い家」をつくることができます。
揺れそのものを減らす「制振ダンパー」
耐震等級3であっても、
揺れが大きければ構造にダメージは残ります。
そこで役立つのが 制振ダンパー です。
制振ダンパーは、
揺れを吸収して建物に伝わる力を減らす仕組みで、
車のショックアブソーバーのような役割をします。
制振を入れるメリット
- 構造躯体のダメージ軽減
- 断熱材のズレ・隙間を防ぐ
- 外壁のひび割れを抑える
- 連続地震に強い
性能を重ねることで、
住宅の「守る力」が大きく高まります。

まとめ:地震に強い家は“性能の積み重ね”
これからの家づくりで大切なのは、
耐震等級3
+ 許容応力度計算
+ 制振ダンパー
この3つが揃った家です。
大きな地震は、いつどこで起きるか分かりません。
そして、1度だけで終わるとは限りません。
だからこそ、
建てるときだけでなく、建てたあとも
家族を守り続けられる家にすることが大切です。
YSHOMEでは、これからも
安心して暮らせる家づくりを、わかりやすくお伝えしていきます。
また次回の記事でお会いしましょう。
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