家を建てるならZEHじゃないといけないの?
姫路市で高性能な住宅を建築しているYSHOMEのスタッフです。
ZEH(net Zero Energy House)という名前が出始めてから今年で10年が経過しました。その名前は多くの方に浸透しているのではないでしょうか?しかし、ZEHの家とそうでない家の違いは、日常生活の中ではなかなか分かりにくいものです。
そこで今回は、「家を建てる際にZEHでなければならないのか、またZEHにすべきか」という点についてお話しします。
ZEHとは省エネと創エネ?
ZEHは「エネルギー収支をゼロ以下にする家」を意味します。ZEHの家では太陽光発電システムを用いてエネルギーを創出し、断熱や窓などの外皮性能を高めることで、冬や夏の外気温の影響を軽減します。また、LED照明などの省エネ設備を用いて、効率的にエネルギーを使用します。太陽光発電システムは日中に発電するため、昼間に使いきれなかった余剰電力は売電し、夜間は電力を購入します。太陽光パネルの普及と価格の低下により、売電価格も下がっています。そのため、多くの方が蓄電池に貯めて夜間に購入する電力を減らす方法を取り入れています。
ZEH以上を目指す場合
ZEHを超える生活を望む場合、以下の選択肢があります。
- 太陽光パネルの数を増やして発電容量を上げる。
- 蓄電池を設置して夜間の電力購入を減らす。
- 住宅の省エネ性能を向上させる。
どれが最適かは個々の状況によりますが、敷地の日当たりや屋根面積、蓄電池の耐用年数や価格、建築費との兼ね合いなど、様々な要因を考慮して最適なバランスを見つけることが重要です。
ZEHではない家の2種類
ZEHではない家には、大きく分けて二つのタイプがあります。エネルギー収支がプラスになる家と、マイナスになる家です。前者は太陽光発電システムを使用せず、外皮性能もZEH基準に満たない家です。後者は太陽光発電システムを使用し、外皮性能がZEH基準を超える家です。後者のような家は、2023年4月から新たにLCCM住宅として区分され、補助金の対象となっています。これは、建設時や解体時のCO₂排出量も考慮した住宅です。
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000153.html
(建築物省エネ法特設ページ/国土交通省)
2030年のZEH基準義務化
2021年10月に閣議決定された「地球温暖化対策計画」により、2030年4月からは新築住宅においてZEH基準の省エネルギー性能が義務化されます。これにより、すべての新築住宅は冬や夏の外気温の影響を和らげる高い断熱性能を備える必要があります。
住宅を計画する際には、間取りや生活スタイルだけでなく、住宅の性能も重要な考慮事項です。季節の変わり目に寒暖差で健康を害したり、高い光熱費が発生したりすることを防ぐためにも、ZEH基準やそれを超えるG2.5住宅の検討をお勧めします。YSHOMEは姫路市でG2.5基準の住宅を建設しており、皆様の快適な住まい作りをサポートいたします。
YSHOMEはZEHビルダーです。
そのメリットやデメリットなどお気軽にご相談してください。