
再生できる床とできない床──後悔しないための無垢フローリングお手入れガイド
こんにちは、YSHOMEです。
家づくりや暮らしの中でよくいただくご質問のひとつに「フローリングのお手入れって大変じゃないですか?」というものがあります。
特に無垢フローリングに関しては、
- 「水に弱くて扱いづらい」
- 「傷や水垢は直せないのでは?」
といった不安を耳にします。
でも実はこれは半分正解で、半分は誤解。
フローリングには「再生できる床」と「再生できない床」があり、性質が大きく異なるからなんです。
この記事では、無垢フローリングを長持ちさせる基本のお手入れ方法や、新建材との違いをわかりやすく解説します。
これから家を建てる方や、すでにフローリングの手入れに悩んでいる方にぜひ読んでいただきたい内容です。
フローリングの種類と特徴
新建材フローリング(複合フローリング)
- 薄い突板やプリントシートを貼り合わせた床材
- 新品時は見た目が美しく、コストも抑えられる
- ただし「新品がピーク」
→ 傷や劣化が進むと補修ができず、張り替えしか選択肢がない
無垢フローリング
- 木そのものを使用した床材
- 季節の湿気や乾燥で伸び縮みするが、削って塗り直すことで再生が可能
- 傷や日焼けもオイルや研磨でなじみ「風合い」として楽しめる
👉 まとめると、
新建材は消耗品、無垢フローリングは育てる素材。
これを理解して選ぶことが、後悔しない床選びの第一歩です。

無垢フローリングのお手入れ 基本編
無垢フローリングは「特別なこと」をする必要はありません。ポイントを押さえるだけで長く美しさを保てます。
- 砂やホコリをこまめに除去
→ 掃除機やほうきで軽くサッと。傷の予防に効果大。 - 水拭きは“しっかり絞った雑巾”で
→ 木は水分に弱いので、湿らせすぎないことが大切。 - 汚れは中性洗剤を薄めて拭き取り
→ 仕上げに乾いた布で水分を残さないように。
👉 この3つを守るだけで、普段の暮らしの中で十分にきれいを保てます。
無垢だからできる「再生」方法
- 水垢や汚れ
軽いものは中性洗剤でOK。頑固なものはクエン酸水を薄めて使用。
どうしても残る場合はサンドペーパーで研磨&再オイル。 - 小さなへこみ傷
スチームアイロンで回復する場合あり。木の繊維が生きている証拠です。 - 日焼け
部分的な色ムラは時間が経つと馴染みます。どうしても気になる場合は研磨で新品同様に。
👉 無垢フローリングは「削ってリセットできる」のが大きな魅力。新建材との決定的な違いです。

無垢フローリングと“付き合う”コツ
- 季節によって伸び縮みするのは自然なこと
- 乾燥期はすき間が空き、梅雨にはピタッと閉じる
- これは欠点ではなく「木が呼吸している証拠」
オイル仕上げでもウレタン仕上げでも、こまめな掃除と専用のクリーナーで十分対応できます。
メンテナンスのタイミング
- 毎日:掃除機や乾拭き
- 3か月に一度:中性洗剤でリセット掃除
- 半年〜1年に一度:オイルやワックスで再保護
床が「水をすっと吸う」「表面が白っぽい」「艶がない」と感じたら、メンテナンスの合図です。
無垢フローリングは“育てる床”
無垢の床は、手をかけるほどに風合いが増し、家族の時間と共に育っていきます。
- 色が深まり木目が際立つ
- 自然な艶が出てくる
- 傷や日焼けも思い出として床に残る
新品の美しさを保つのではなく、「経年美」を楽しめる一生ものの素材です。

まとめ
- 新建材フローリング → 新品がピーク、補修が効かない
- 無垢フローリング → 手入れ次第で再生でき、家族と一緒に育つ素材
無垢フローリングは確かにデリケートですが、その特徴こそが長く暮らす住まいにふさわしい魅力になります。
家づくりの床選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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