断熱だけじゃ足りない?気密とセットで考える“本当に心地いい家”づくり

こんにちは!YSHOMEの八木です。

朝晩の空気がひんやりしてくると、「そろそろ暖房の季節かな」と感じますね。
今日は、そんな季節にぴったりなテーマ――“断熱と気密”の関係についてお話しします。

「断熱性能」だけでは快適な家にならない?

家の性能を語るときによく聞くのが「断熱性能(UA値)」という言葉。
でも実は、断熱だけでは“本当の快適さ”は手に入りません。

もうひとつ欠かせないのが、気密性能(C値)です。

断熱と気密は、まさに“二人三脚”。
どちらかが欠けると、せっかくの性能が発揮されないのです。

断熱と気密は“両輪”の関係

たとえば、どんなに良い断熱材を入れても、
家のすき間から空気が漏れてしまえば、暖めた空気は逃げてしまいます。

それは、ダウンジャケットを着ていてもファスナーを開けっぱなしにしているようなもの。
せっかくの断熱材も、気密が甘ければその力を発揮できません。

逆に、気密をしっかりとることで、
断熱材が持つ“本来の力”が最大限に生かされ、家全体の空気をコントロールできるようになります。

YSHOMEでは、この「断熱×気密」のバランスをとても大切にしています。

数字で見る「気密性能(C値)」の違い

気密性能を表すC値は、家全体の“すき間の大きさ”を示す数字です。
延床30坪の家で比べてみましょう。

C値家のすき間の大きさ体感の違い
5.0ハガキ3枚分足元がスースー。暖房しても効きが悪い
1.0名刺1枚分温度ムラが少なく、エアコンの風がやわらかい
0.3500円玉1枚分空気が穏やかで、玄関を開けた瞬間に“違い”を感じる

つまり、断熱だけでは「熱を閉じ込められない」
気密があってこそ、断熱の性能が生きるのです。

どこまで断熱すればいい?

「断熱はやればやるほどいい」と言われますが、実際その通りです。
断熱性能を高めることは、家の中の“熱をコントロールできる力”を高めることだからです。

もちろん、断熱を強化すればコストも上がります。
でもその分、毎日の快適さや光熱費の削減、健康面のメリットという“確かなリターン”があります。

姫路(6地域区分)では、
「HEAT20 G2グレード(UA値0.34)」でも十分快適ですが、
さらにG3グレード(UA値0.26)まで上げると、
“冬でも素足で過ごせる家”“エアコンの風を感じない暮らし”が実現します。

ここまで断熱と気密を高めると、
冷暖房の効率が上がり、エアコンの台数も少なくて済みます。
結果として、初期費用をランニングコストで取り返すことも十分可能です。

さらに、結露やカビを防ぐことで健康を守り、
医療費の削減にもつながる――まさに未来への自己投資です。

高断熱・高気密は「支出」ではなく「投資」

高性能住宅にすると初期費用は上がりますが、
それは“快適と健康を買う投資”だと考えています。

  • 光熱費を抑えられる
  • カビ・結露が出にくくメンテナンスコストが下がる
  • 室温のムラが減り、ヒートショックなどのリスクが低下

結果的に、エネルギー費や医療費も減り、
10〜15年で“元が取れる”ケースも少なくありません。

つまり、断熱と気密は「快適さ」と「お金」を守る最強コンビなんです。

まとめ:空気の質をデザインする家づくり

断熱と気密は、切っても切れない関係です。

性能の数字だけを追うのではなく、
“空気の質をデザインする”という考え方こそ大切だと思います。

快適な家とは、冷暖房に頼りすぎず、自然の力を活かして
空気をコントロールできる家

そんな住まいを目指すなら、
「断熱と気密をセットで考えること」が、最初の一歩です。


👉 資料請求やご相談も受付中です。お気軽にお問い合わせください!


📝資料請求やご相談はこちら