これからの家づくりに必要な耐震性能
皆さんこんにちは!
姫路で高性能住宅をつくっているYSHOMEの八木信次です。
今年元日に起こった能登半島地震をはじめ、先日も四国の方で大きな地震がありました。
被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
YSHOMEは、皆様に安心して住まい続けていただきたい思いで姫路で高性能住宅にこだわった家づくりをしています。
本日は、『これからの家づくりに必要な耐震性能』についてお話したいと思います。
最後まで読んでいただけると幸いです。
目次
地震大国日本
世界で発生するマグニチュード6.0以上の大地震のうちの20%が日本で発生しています。
地震の揺れの強さを示す指標として、震度0から震度7までの段階があり、震度6強になると 「立っていいることができず、這わないと動くことが出来ない揺れ」と表現されています。
震度6弱以上の地震は、日本全国で見るとほぼ毎年いずれかの地域で発生しています。 過去の地震情報 震度6弱以上(日付の新しい順) – 日本気象協会 tenki.jp
地震の発生確率は地域によって大きく異なります。
今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率は、南海トラフ沿いや首都圏直下、北海道南東沖などの地震が多い地域では、地震のリスクが特に高いようです。
【最新版】全国地震動予測地図(マップ)[2020年版]|地震調査委員会 | まなびっと (manabi-info.com)
必要な住宅の耐震性能
これからの家づくりに必要な耐震性能について考える前に、今までの日本の建築基準法における 耐震基準が、歴史的な大地震の経験を受けて何度も改訂されてきています。
主な改訂の時系列について抑えておきます。
1950年 旧耐震基準
建築基準法が制定し、初めて建物の耐震性に関する規制が設けられます。
10年に一度発生するとされる震度5強程度の地震で建物が倒壊しない基準で非常に低い性能です。
1981年 新耐震基準
宮城県沖地震(1978年)を受けて改訂され、新耐震基準が導入されます。
震度6強以上の地震で倒れない、建物がこわれても最低限、建物内の人命を確保する事が目標。
それも、1度だけ耐えられる事を前提としたものになり、余震などの2度目は想定されていない基準です。
2000年 現行基準
阪神・淡路大地震(1995年)を受けて改訂され、現行の基準になります。
耐震性能表示制度が導入され、建物の耐震性を等級で表示することが始まりました。
耐震等級1から3で表されて、耐震等級1は建築基準法で定められた同等の基準になります。
耐震等級1は数百年に一度程度発生する規模の地震(震度6強~7相当)に対して倒壊・崩壊しない
基準として改訂されましたが、2024年4月現在では震度6強の地震が、2011年以降15件発生しています。
これまでの建築基準法の改訂の時系列でわかるように、基準法を満たしているだけでは、大地震があった場合に 住み続ける事も出来ない可能性がある事がわかったと思います。
それでは、家づくりに必要な耐震性能はどこまでする必要があるのかについて考えてみたいと思います。 2000年に導入された、耐震性能表示制度の耐震等級別に数値にしてみたいと思います。
耐震等級1
建築基準法と同レベルの耐震性 建築基準法を基準と考えレベル1.0とします。
耐震等級2
等級1で想定する地震力の1.25倍の地震力に対する強さ
耐震等級3
等級1で想定する地震力の1.5倍の地震力に対する強さ
2016年の熊本地震で震度7が2回発生した益城町では耐震等級3の建物が16棟があり、一部の損壊はあったようですが 住み続ける耐震性があったことが建築学会の調査により報告されています。
計算方法
耐震等級を求める計算方法には、3つあります。
まず1つ目が仕様規定、2つ目が住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)による計算、 3つ目が許容応力度計算になります。
耐震等級2と3の計算方法は品確法による計算と許容応力度計算で求められます。
また、品確法の計算より許容応力度計算の方がより検討する計算項目も増えて安全性が高い計算方法になります。
ワイエスホームでは、皆様に安心してお住まいいただくために、許容応力度計算の耐震等級3を基本性能としています。
まとめ
これからの家づくりの性能として、耐震性能についてまとめてみました。地震が多い国で生活する上での予防策として、安心して住み続けるためにも、新築時に求める性能としては耐震等級3を必須にしていただきたいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
地震があっても安心して住み続けられる住まいが増えるように、YSHOMEとしても頑張ります!
それでは、次のブログでお会いしましょう~~~✋
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