家の髪型!外観を決める屋根の形状と材料の選び方屋根の選び方
こんにちは!
姫路で高性能住宅をつくっているYSHOME(ワイエスホーム)の八木信次です。
さて、今回は、お家の外観で重要な『屋根』についてのお話をしたいと思います。
外観のプロポーションを考える上で屋根は非常に重要になります。
家の設計をする上で、間取りを考える前に先ずは外観を整えるために屋根の形状から考えるようにしています。 人間で例えると、髪型を考えるのと同じぐらい屋根の形で印象が変わります。 また、屋根は直接雨を受け、直射日光を受ける部位でもあります。 このことからデザイン・耐久性の両方を備える必要がある重要な部位になります。
今回は、そんな屋根の選び方についてまとめてみたので、最後まで読んでいただけると嬉しいです☺
目次
- 屋根の形状の種類
- 屋根の材料
- 屋根材の下の材料も重要
- 屋根の注意点
- まとめ
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屋根の形状の種類
戸建てで多く採用されている屋根の形状とその特徴についてまとめてみました。
寄棟屋根(よせむねやね)
特徴
中央の棟から四方に流れる4つの斜面で造られた屋根でどの方向から見ても屋根面が見ることが出来ます。
メリット
軒が四方に出しやすいので外壁を守りやすいのと、どこから見ても外観を整えやすいこと。
デメリット
4方向に屋根があり、2面は三角形の屋根になるため、太陽光パネルを乗せにくい形状です。
切妻屋根(きりづま)
特徴
最もよく目にする山型の形状をした二つの傾斜面があるシンプルな屋根です。
メリット
屋根の構造がシンプルなので施工費用が抑えられる 和風、洋風など様々なデザインに合う形です。
デメリット
妻側の外壁が屋根で守れないので平側に比べると外壁が劣化しやすいです。
片流れ屋根
特徴 一つの傾斜面だけを持つ屋根形状でスタイリッシュな外観になります。
メリット
屋根一面 同一方向を向いているので太陽の位置に応じて太陽光パネルを効率良く配置しやすい。また、屋根が上がっている室内側にロフト空間を作りやすい。
デメリット
瑕疵保険会社の調査によると屋根からの雨漏れの事案として新築の40%が片流れで 発生していることから納まりに注意が必要です。
陸屋根(りくやね・ろくやね)・フラット屋根
特徴
勾配が無く平らな屋根で軒が出ていない箱型の外観になります
メリット
軒を設けないことで施工費を抑えられたり、軒が無いことにより狭小地でも計画しやすいです。
デメリット
軒がない事で直接外壁や窓に雨水があたる事により、雨漏れのリスクがあります。そのため、外壁材の経年劣化や汚れの影響を受けやすいです。
屋根の材料
戸建てで多く採用されている屋根材を3種類紹介します。
陶器瓦
瓦屋根は伝統的なイメージですが、洋風住宅にも瓦を用いられデザインも豊富で、さまざまな色があります。 耐用年数が50年と丈夫で長持ちですが、価格が高く、瓦自体が重いため、構造設計時に耐力を考慮する必要があります。
また、極寒で寒暖の差が厳しい地域では瓦が凍害で割れやすいことから、北海道では瓦屋根が少ないようです。台風で瓦が飛ばされる被害があったことから2022年に新築の建物は瓦を固定することが義務化されました。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、鉄鋼にアルミニウムと亜鉛のコーティングをする事により錆びにくいので耐久性があり、塗膜保証15年、穴あき保証25年の材料を選ばれる事をおすすめします。また、軽くて建物への負荷が少ないので軒を出しやすいです。
立平葺き屋根材は1枚ものを葺くので継ぎ目がなく雨が侵入しにくい構造です。また、コストパフォーマンスもよいので新築では最も採用されている材料です。
化粧スレート
化粧スレート屋根はセメントを主原料とした厚さ5㎜程度に加圧成形した軽量な屋根材です。 初期費用は比較的安いですが、化粧スレートは紫外線による劣化が進行するため、10年程度で塗替えをする必要があり ます。
薄い材料のため、割れやすいことからメンテナンスの際は注意が必要!
また、定期的な塗替えを怠ると苔などが生えて、劣化の進行を早める事になります。
屋根材の下の材料も重要
屋根部分から雨漏れをさせないために屋根材の下には、ルーフィングと言われる防水シートが敷かれています。
屋根の防水性として、屋根材(一次防水)とルーフィング(二次防水)が機能して屋根の耐久性が確保されます。
ルーフィングにも色々な種類があります。
耐用年数10年程度の質の悪い材料もあるので、下地に張る材料は 質を落とさず耐用年数30年程度ある材料をおすすめします。
屋根の注意点
屋根の勾配についても考える事があり、急勾配(6寸以上)だと水はけがよく雨漏れのリスクが少ないが、工事費に足場代などが発生すると費用が高くなったりします。
屋根材によっては 適切な勾配があり、瓦屋根の場合4寸勾配以上が望ましい角度と言われています。
また、屋根の耐久性を確保する上で、屋根材を支えるための木製下地である野地板が長期的に安定的に強度を確保する必要があり、その為にも野地板を雨水から守り腐朽させない工夫が必要になります。
瑕疵保険の事故事例で、雨漏れした部位として50%以上が屋根及び屋根と外壁の取合い部からと上げられています。このことからも納まりによって注意するポイントを分かっている会社選びも大事になります。
まとめ
屋根1つ考えるにしても考える事が沢山あるとわかっていただけたかと思います。
近年は台風や猛暑でゲリラ豪雨も多く発生しています。
家の寿命に関係する雨漏れしない家をつくるためにも屋根が重要ですし、オシャレな外観デザインを考える上でも、屋根のデザインを気にされてはいかがでしょうか。
それでは、また次のブログでお会いしましょう✋
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