住まいのメンテナンス

皆さん、こんにちは!
姫路で高性能住宅をつくっているYSHOMEの八木信次です。

建物は、時間と共に変化し劣化していきます。
しかし、適切なメンテナンスを行うことで、その寿命を延ばし、安全で快適な空間を保つことができます。
今回のブログでは、建物の劣化要因やメンテナンス方法、費用を抑える方法などについて詳しくご紹介します。建物のメンテナンスに関心のある方や、将来の住まいを考える方にとって、有益な情報が含まれています。ぜひご一読いただけると嬉しいです。

メンテナンスが必要な理由

どんな良い設計で、良い施工を行っても建物は劣化するので、メンテナンスが必要になります。

主な劣化要因は以下の通りです。

1、物理的な摩耗

日常的な使用により、床や壁、設備などが摩耗し、損傷を受けます。

2、気候条件

日光、雨、温度変化、風などの自然環境が建物の材料に影響を与え、徐々に劣化させます。例えば、紫外線は塗料や外壁材を褪色させたり、劣化させたりします。

3、生物学的要因

木材が持続的に湿潤した環境にさらされると、カビや真菌によって引き起こされる腐朽によって、木材の構造的部分が低下する場合があります。
これらの要因により、家の寿命に影響するので、メンテナンスが必要になります。

メンテナンスは何をすればよいか

屋外のメンテナンス

屋根は、使用材料によって塗装の塗替えが必要になってきます。耐久性が長いとされる瓦屋根でも、瓦の耐久性は50年以上とされていますが、屋根と壁の隙間などに埋める漆喰については、20年程度で劣化するため補修が必要です。
それ以外に、脱落・損傷などないかチェックが必要です。
外壁については、材料によってメンテナンスの頻度が異なります。

サイディング

サイディングにも種類があり、窯業系サイディングはセメント質を原料とし、表面に塗装をした板状の外壁材です。劣化してくると塗装の塗り直しやサイディング間のシーリングの打ち替えが必要になります。メンテナンスを怠ると、サイディング板の反り・うねりなどが発生したり、シーリング劣化によるひび割れ部分から漏水の原因になります。
金属サイディングはガルバリウム鋼板に塗装をされている材料が多く、窯業系サイディングに比べると耐久性はありますが0.35~0.5㎜程度の厚みのため、接触すると凹みやすいので、凹んだ場合は張替などの費用が必要です。

木材

木材は雨に濡れると腐朽したり、紫外線の影響をとても受けやすい部材のため、定期的に塗装を行います
杉材を焼いて炭化層により耐久性を高くした外壁材もありますが、反りや割れによる張替が発生する事があります。
タイル:タイルは割れや欠け・浮きなどによる貼替が発生したり、目地の部分が損傷すると補修が必要になります。
窓廻りでは、網戸の張替や、頻繁に開閉する玄関ドアなどについては金具の交換などが考えられます。
雨樋やベランダの集水口などに落ち葉やゴミが溜まると水はけが悪くなり、水漏れの原因になります、定期的に清掃が必要になります。

屋内のメンテナンス

床材については、畳なら5年~10年周期程度で表替えをしたり、無垢フローリングでオイル塗料使用の場合は、定期的な塗装が必要になります。
また、屋内には設備のメンテナンス及び交換に費用が発生します。家電製品といわれる寿命は10年~15年で壊れたり、ある日、突然止まったりする事があります。
メーカーが補修用として部品の保有期間を10年未満としている事が多いので、故障しても修理ではなく、交換するしかない場合もあります。

メンテナンス費用を抑える方法

戸建て住宅のメンテナンス費用を抑える工夫としては、以下のような方法を実践することで長期的にコストを節約することが可能です。

①シロアリ予防をホウ酸処理にする

シロアリ予防工事で薬剤効果が5年間で保証が切れるなどにより、再施工が必要となるシロアリ防除薬剤がありますが、半永久的に溶脱しない限り持続するホウ酸を使用すると長持ちします。5年おきに有償での点検は必要ですが、再施工にくらべると費用は抑えられます。

シロアリ対策についての過去のブログはこちらから↑

②ベランダを無くす

ベランダの床には防水層を施工します。一般的にはFRP防水の仕様が多いと思いますが、この仕様では10年程度で防水が劣化することが考えられるため防水の塗り替えが必要になります。

最近では、そもそもベランダ自体を採用されない設計も増えてきています。

③耐久性のよい材料を採用する

初期投資は高くなることがありますが、耐久性の高い材料を使用することで、交換頻度を減らし長期的にはコスト削減につながります。


④DIYでメンテナンスをする

簡単な修理やメンテナンスは家族で行うことで、専門業者に依頼する費用を節約でき、基本的な修理や改善はDIYで行うことが可能です。

家族との思い出も増えていい機会になると思います。

⑤特殊なビルトイン設備を採用しない

壊れてしまった時に設備だけでなく、建築部分を解体しないと交換出来ないような、特殊な空調設備や電気機器を採用しないことがカギとなります。

⑥断熱気密性能を上げて暖冷房設備にかかる費用を下げる

断熱性能・気密性能が高い住まいは、市販の壁掛けエアコン1台で全館空調が可能になります。
エアコン台数の割合も少なくなるため、買え替え費用も抑えられます。

⑦定期的な点検をする

定期的に家のチェックを行い、小さな問題を早期に発見し修理することで、大きな出費になる前に対処する。

⑧家守り工務店と関係を構築する

信頼できる建築会社と良好な関係を築くことで、必要なときに適切なアドバイスやサービスを受けやすくなり、また、定期的にインスペクションして、改修方法などのアドバイスももらうことも家を長持ちさせる秘訣となります。

〇まとめ

このように、使用する材料・仕様によってメンテナンスを行うタイミングが違います。
YSHOMEでは、お客様からの相談を受けた場合、「住まいの健康計画表」を基に改修のタイミングなどをご提案しています。
50年近く住み継いでいくと考えた場合、その期間メンテナンスをしなくてもいい材料は難しいでしょう。
設備の交換や外壁・屋根などの張替を考えるタイミングとしては、築20年~30年の間が大きなメンテナンスをするタイミングになるでしょう。
その時期では、住宅費以外での大きな出費に重なる場合も考えられます。
マンションには修繕積立金があるように戸建てに関しても、将来的な修繕や維持管理のためにも積み立てを行うことは賢明な考えです。
住宅のメンテナンス費用は、将来的な大きな出費に備えるためにも、個々の住宅の状況に応じて適切な額を積み立てることが望ましいでしょう。

建物のメンテナンスは、住まいを長く快適に使うために欠かせない要素です。適切なメンテナンスを行うことで、建物の寿命を延ばし、将来の大きな出費やトラブルを防ぐことができます。YSHOMEでは、お客様が安心して住まい続けられるよう、適切なメンテナンス計画やアドバイスを提供しています。ぜひ、お気軽にご相談ください。

それでは、また次のブログでお会いしましょう~~✋


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